Weiss ウェイス

by - 水曜日, 3月 15, 2017



こんにちは。Rm Antiques店主のRieです。


第三回目は『Weiss ウェイス

きらきらとときめくピースが多いコスチュームジュエリーカンパニーですね^^

Weissは1942年、当時のコスチュームジュエリーカンパニー最大手であるCoroでデザイン、製造を学んだAlbert Weissによりニューヨークで設立されました。
会社はデザインから自社による工場での製作までを手掛けておりました。
Weissの工場は"Hand-set"、手作業によるラインストーンのセットに特化したもので、その他のライン製造のため、R.I.州やフランス、ドイツなどに提携工場もありました。

50年代60年代には質の良いラインストーンの華やかなコスチュームジュエリーブランドとして大変繁盛します。マーケットのニーズに応えるためHollycraftにデザインを依頼することもありました。

Weissはオーストリアの質の良いクリスタルラインストーンを好み自社のジュエリーに使用しておりました。その輝きを最大限に発揮させるため、ストーンは伝統的な手法で丁寧に爪留めされています。


丁寧な爪留め。ラインストーンの質の良さを最大限に魅せます。


スタイル
アートデコスタイル
質の良いゴールド、シルバープレート。
フローラルや昆虫(蝶々)モチーフ

50年代にシグニチャーピースのクリスマスツリーブローチはドイツで製造され、コレクターにも人気です。

weissのクリスマスツリー いろんなカラー展開で見つけることができます


この頃オーロラのカラーラインストーンがオーストリアで新しく販売されいち早く取り入れたWeissのジュエリーに多く見られます。


オーロラと同系色のカラーのラインストーンの組み合わせが多く見られます。


また同時期にWeissによって新しき作られたカラー、ブラックダイヤモンドのラインストーン(別名 German Smorky Quartz)のピースは大変人気を博します。コレクターにも大変人気で、このカラーは他のコスチュームジュエリーメーカーにも使用され現在ではスワロフスキーの定番カラーとなっています。


シグニチャーカラーのブラックダイヤ。いまや定番色


60年代になるとホワイトのオパークストーンのオーロラ加工されたラインストーンが作品に多く見られます。

60年代Albert Weissは引退しその息子であるMichel Weissが後を継ぐものの60年代後半にコスチュームジュエリーの需要が減り、1971年にその扉を閉ざします。

Weissのジュエリーは質、デザイン共にBogoffやEisenbergに全く劣らないもののコレクターによってそれ以下の評価がつけられていましたが、そのバリューは年々上昇しています。

Weissの偽物も多く見られます。カラーのくすんだ質の悪いラインストーン、ノリで簡単にセットされたものなどです。ただ、大手のデパートで販売されていたラインに多くのアンサイン、刻印のないピースもあり、見極めが大事です。

刻印
Weiss 
WEISS
Albert Weiss
AW co.,
WEISSCO


エナメルのピースも可愛いアンサインピースのweiss ペーパータグにはA Co.,
タグがないとアンサインweissを判別するのはかなり困難


とにかくきらびやかなピースが多いジュエリーブランドです。
個人的にはオーロラカラーのラインストーンが使われたカラフルなピースがとても素敵だと思います。
イヤリングなどはシンプルなデザインながら色使いが華やかで小ぶりのものはコスチュームジュエリー初心者さんにも扱いやすいお品だと思います。


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