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Trifari トリファリ

by - 土曜日, 3月 03, 2018
こんにちは。Rm Antiques店主のRieです。 第6回目は『Trifar トリファリ』 歴史 1920年代以来、Trifariは、米国におけるコスチュームジュエリーの最も成功したメーカーの一つです。 1883年、イタリアのナポリで生まれたGusabo Trifariは祖父の経営するゴールドスミスで働きながらジュエリーの知識を身につけます。  1904年、アメリカのニューヨークに移民したGustaboは彼の叔父とコスチュームジュエリーの製造を始めました。  1910年、Gusatboと叔父はTrifari & Trifariという会社を設立し、ジュエリーの販売を始めますがそのあとすぐにGustaboは独立し、1912年にハイクオリティーコスチュームジュエリーを製造販売するTrifariを設立します。 1917年、Leo Krussmanはがセールスマネジャーとして就任しその翌年会社の成功により社名をTrifari & Kussmanと変更します。  1923年にセールスマンに就任したKarl Fishelにより、さらなる成長を遂げた会社はTrifari , Kussman & Fishel(TKF)とさらに社名を変更します。 一般的にはTrifariと呼ばれていたようです。 Alfred Philippe 1930年から1968年までコスチュームジュエリーデザインの巨匠、カルティエや、ヴァン クリーフ&アーペルをクライアントに持つWilliam Scheerのデザイナーも務めていた Alfred Philippe(アルフレッドフィリップ)がメインデザイナーに就任したことにより、一気に有名になります。アルフレッドがデザインしたラインはコレクターにも特に人気がありかなりの高値つく物もあります。 カルティエのファインジュエリーのコレクションではでは宝石ををジュエリーの裏からセットする方法で石の輝きを最大限に楽しむことができる方法提案し、職人もまた高度な義技術を求められました。 トリファリでは『ダイナマイトキング』と呼ばれスワロフスキーをふんだんに使用したピースがよく見られます。 ラインストーンがきらびやかなアルフレッドの作品。どれも華やかなものが多い 王冠とジェリーベリー 王冠とジェリーベリー Alfredの有名なピースであるトリファリのシグニチャーピースの王冠やジェリーベリーと呼ばれる大きな丸いカボションを使用したピースはとても人気があります。 Trifariのピースで特に有名なのが1941年に発表された王冠のブローチです。 50年代まで色のバリエーションを変え3つのサイズで製造され、1953年のピースはエリザベス2世の戴冠式を祝いスペシャルエディションも作られました。 初期のものは戦時中のためベースにスターリングシルバーが使われ、サイズの大きいものは一番高く取引されます。カラフルな左右の大きなカボションとちりばめられた小さなクリアのスワロフスキーで構成されています。  トリファリのコレクターであれば一つは手にしたいピースではないでしょうか  ジェリーベリーは動物や昆虫モチーフが数種類ありどれも高価 コレクターなら一つは手にしたい王冠。こちらも高価で年々値が上がっています トリファリの刻印に見られるTRIFARI PAT PEND(1932~1954)は当時ジュエリーデザインに対してコピーライトがなかったため、デザイナーは専売特許証を申請してそのデザインを守っていました。 この期間にAlfredによってデザインされたものに主についています。 Pat Pendの刻印。ネックレスはクラスプの内側や、モチーフの裏につくことがあります。 Trifanium 人気はCoroの次、しかし品質はTrifariのほうが上だったようです。トリファリのメッキ技術は大変高く、他のヴィンテージジュエリーではメッキが経年により剥がれてしまったものをよく見ますが、『Trifanium』と呼ばれるトリファリのメッキ技術は剥がれる、というよ薄くなる、という感じになり、ほとんどの場合くすんでいてもポリッシュで元の輝きを取り戻すのでまるで本物のゴールドのようだと言われています。  1942年戦争による金属規制のためTrifariはベースにスターリングシルバーを使用しました。これにより販売価格がぐっと上がってしまったにもかかわらずその売れ行きに影響を与えることはありませんでした。この技術は戦後トリファリのスターリングシルバーに魅了された消費者を納得させるために取り入れられたものでした。 原型となるAlloy(金属)を削り型を出したのち一度ポリッシュをかけそのあとにメッキを施すことによりより表面のスムースさを出しています。 まるでスターリングのような滑らかさとツヤがあるトリファリウム...

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