Lisner & Richelieu リスナーとリシュリュー

by - 水曜日, 1月 25, 2017
こんにちは。Rm Antiques店主のRieです。 第二回目は『Lisner & Richelieu リスナーとリシュリュー』 個別に書こうとも思ったのですが、後期にこの2つは1つの会社になるので、まとめて書いていきます。 Lisner Lisnerのジュエリーがコレクト対象になったのはごくごく最近。 他のジュエリーブランドの陰に隠れてほとんど見向きもされていませんでした。 1904年、ジュエリーの卸販売会社としてN.Y.に設立された会社でした。 ヨーロッパから 輸入したジュエリーや、他のブランドのジュエリーの製造、ノベルティーの製造などを行なっていました。 ジュエリー系の会社では20世紀で2番目に古い会社です。(一番古い会社は1902年に設立のCoro) 20年代には初のオリジナルジュエリーを"Lanvin's Violet"として販売を始めます。ここから少しずつジュエリーのブランドとして知名度を上げていきます。 第二次世界大戦前ごろ、フランスのジュエリーデザイナーElsa Schiapareli の正式なUSエージェントとなり、彼女の手がけたデザインのジュエリーの製造販売も開始しました。 30年代自社初めての"Lisner"刻印のジュエリーの販売を開始します。 製造には自社のみでなく他のRI州のジュエリー工場でも作られました。 40年代ごろまでには質もそれなりによく、大衆向けの良心的な価格のジュエリーブランドとして認識されるようになります。この頃のヘッドデザイナーはSelwyn Young、Coroのデザイナーの一員として働いた実績があり、豊富な知識とノウハウでLisnerのジュエリーをプロデュースしていました。 50年代になると、1937年DuPointにより発明された新素材のルーサイトが作品に多く登場します。 低価格で中間層から労働者までをターゲットにした商品はとても人気を集めました。 他のブランドもルーサイトを使用する中Lisnerのルーサイト使いは群を抜いて素晴らしく、特に自然モチーフのものはその色使い、造形ともに洗練されており、ラインストーンとの組み合わせ、特にオーロラのストーンを使ったものが多く見られます。土台になるメタルにはゴールド、もしくはシルバーカラーをメインに使用していました。  Lisner得意のルーサイトのボタニカルデザイン ルーサイトの色の組み合わせは今の時代に見てもとても洗練された感じ Lisnerでも特にコレクターに人気な作品がOakリーフのパリュール。 ”最もコレクトバリューの高いお品”とも言われるOakシリーズは数色展開。 ルーサイトの造形は絶品。 60年代になるとメタルにガンメタルのメッキや、エナメルを施した商品も見られます。 この頃はラインストーンを使った作品がたくさんありどれも大変華やかなピースになっています。 クオリティーは特別高くないものの、そのデザイン性は他の高級ジュエリーブランドに全く劣らなく、かつ低価格なLianerの商品は人気を集めます。 ストーンの色使いが綺麗なLisnerのネックレス オーロラのストーン使いやメタル部分の燻銀プレートも美しい Richelieu Joseph H Meyer Boss Co.のジュエリーブランド。 1911年に設立されました。 主にイミテーションパール、カラーパールなどを使用したパールジュエリーのコスチュームブランドでした。 刻印に"RCHL" "Richelieu" "Treza" "Richelieu Satinore"などがあります。 1933年には養殖真珠のラインも発表しております。 これらのパールは主に日本から輸入されていました。 Richelieuはイミテーションパールを得意としているだけあって、そのパールのジュエリーは色、艶共に優秀です。本物に劣らないクオリティーでとても上品。 ここから諸説あり、年代などが不確かです。...

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