キラキラのコスチュームジュエリーには欠かせないラインストーン。 いろんな形やサイズがあって眺めてるだけでも本当に飽きないです。 宝石の模倣はとても昔からあったのですが、それらはとても高貴な人のみがもてるものでした。これらは『paste』とよばれ、グラスをペースト状にして、型に入れ熱を加えて作られたものでした。 さて、コスチュームジュエリーに使用されるラインストーン、カラフルなグラスにシルバーやゴールドのフォイルバックのジュエルが広がったきっかけは1800年代のフランス。 貴族は長い旅をして王様に会いに行くことがあった時代、その荷物には王様との食事会で着飾るためのたくさんのジュエリーが積み込まれていましたが、強盗に襲われて奪われてしまうことが多々ありました。そこで貴族は職人に本物そっくりのジュエリーの『偽物』を作ることを命じます。 丁寧に手作業で一つずつガラス作られたルースの偽物は磨かれ裏はカッパーやシルバーで覆われます。 偽物とはいえ大変手間暇のかかる『偽物』も高価なものでお金持ちや貴族のみが付けれるものでした。その手法はやがて広がり、1890年代までには農家などによって手作業で一粒づつ作られていました。農業をやめ、その仕事のみで生活している家庭もあったようです。 1895年、Daniel Swarovski がオーストリアのTyrolにグラスの工場を設立します。 自身が発明した機械によるカット、研磨ができる機材を備えた対規模な工場でした。 1908年に彼はグラスに32%のリードを混ぜた反射の大変美しいグラスストーンを作ります。 これらは『Strass Austrian Crystals』と呼ばれておりました。さらにストーンのフォイルをできる機材の発明により、手作業で行われる作業が減り、一度にたくさんのストーンを製造することができるようになりました。 Swarovskiについての詳細はジュエリーと一緒に後日改めて。。 世界各地で『Paste,False stone, Flint Glass, Diamite』などと呼ばれる中『ラインストーン』という呼び方はアメリカで広がりました。 1800年代後半ライン川を訪れた観光者はそこでピンクやブルーに輝くライン川で採れたクオーツストーンを加工して作られたダイヤのように輝くジュエリーなどがお土産にあったようです。これが『ラインストーン』と呼ばれ始めたのが始まりでした。 ヴィンテージのオリジナルパッケージのままのラインストーン 左は日本のヴィンテージ。 ...
Sarah Coventry & Emmons サラコベントリーとエモンズ
by
R i e
- 火曜日, 12月 13, 2016
こんにちは。Rm Antiques店主のRieです。 それぞれの取り扱っているヴィンテージコスチュームジュエリーのメーカーやスタイルについてサイトより詳しく一つずつ説明していこうと思います。 第一回目は『Sarah Coventry & Emmons サラコベントリーとエモンズ』 どちらかといえばサラコベントリーの方が人気があり、Emmonsはその姉妹ブランドとして思われがちですが、初めにできたのがEmmons。 EmmonsはCH Stuart Companyによって1949年に設立されてたホームパーティーでジュエリーを販売する形式の会社です。 CH Stuart CompanyはChares W Stuartによって設立されたもともとフルーツの木や花をメールオーダーで販売している会社でした。同社で働いていた息子のChares H Stuart (以下 CH Stuart)の息子であるBill Stuart が会社の社長に就任した際に設立したのがEmmonsの始まりです。 CH Stuartの妻の名前から Calorie Emmons と名付けられその後Emmons Inc と変更されます。 同じ年の11月、2人は"Sarah Coventry (Sarah Ann Coventry)"を設立します。 どちらも"Fashion Leader"であるホステスが主催するハウスパーティーで販売される形式の商品でした。ホステスは販売数に応じて会社からリターンがもらえる歩合制で、社員割引のような特典もありました。 Sarah Coventryのパッケージ クリアケースのものが多い 他にペーパーボックスなど それぞれの商品に番号と名前がつけられるので製造された時代などが調べやすいですね Sarah Ann Coventryの名付けには諸説ありCH Stuartの孫、もしくは娘からとった説が一番多く言われていますが孫の実際の名前は Sarah Cocventry Beale であり、一致しません。 他の説にBill Stuartの姪が1949年生まれ、その名前からとった説があります。...
Rm Antiquesのブログはこちらに心機一転引越します。 こちらでは各ブランドの詳細、ジュエリーの歴史などをより詳しく記事にまとめてご紹介していきたいと思っております。 以前のブログでは型紙を配布しておりましたのでそのまま置いておきますね ...